活動記録レポート
- Activity Reporting -
第3回ワークショップ「課題さがしと企画づくりのいろは」
- 廣瀬先生による指導
- 先輩グループの事例発表
- グループワークの様子
- グループワークの様子
- ポストイットの様子
- グループワーク(まちづくりアイデアを出し合おう)
・ポストイットにアイデアを記述して出し合い、互いに感想をのべるブレインストーミング。
・出来ることを考えてしまうとアイデアが伸びない。突拍子のないこと、実現できなさそうなことを書いていくこと。ある程度、ポストイットが出揃ったらグループ内で意見交換、その後、他のグループのアイデアを見ていく。
・実現できそうにないアイデアや、抽象的なアイデアも、そのアイデアの一部が具体的な発想に繋がったり、他のアイデアと結びついたりすることが多くある。(例:蔵のまち映画祭@栃木県栃木市)
○地域課題から企画ができるまで―先輩グループに聴く―
登壇者 =IGN?戸田惣一郎さん / HOPE 加藤健吾さん /米部 星智也さん
Am遊’s大友太朗さん /聞き手 = 廣瀬隆人先生
◎IGN?(第1回コンペティション大賞グループ)の事例発表
青年と地域をつなぐコーディネート事業を継続的に行うための仕組みを提案。地域の中のスキマ(イベントの空時間やまちの中の空間)に、やりたいことがある青年たちをコーディネートしていく。賞金は青年たちに貸し出して活用、継続的な事業展開をめざした。
Q:コネクションなどはあったのか?
A:ほとんどない。まずは知り合いから声がけしていった。コネクションがないなりにどのように したらいいか考えた。
廣瀬先生⇒ IGN?の特徴は、既にある事業に青年枠をいかにつくるか、青年が関われるような仕組みをプロデュースしたことがポイント。
Q:100万円はどのように使ったか?
A:イベントなど行う際、その準備資金としてお金の貸し出しをするようにした。
廣瀬先生⇒ 賞金を原資に基金を作った。若者の初期投資をサポートした。若者がまちづくりをする際に、様々なサポートセンターのような役割を担っている。
◎HOPE(第2回コンペティション大賞グループ)
1回目のコンペは廃校イベントを企画して失敗。それでも実際にイベントを企画して、その後何をするか考えた際にご当地ヒーローにたどり着いた。人と人、人と地域がつながる場づくりのためのツールとしてアルカディオンを企画。1人ずつ増やして今は7人。徐々に知名度をあげて、呼んでいたく回数が増えていった。今はアルカディオンで集客ができるようになり、交流の場づくりのツールとして活用していただいている。
Q:廃校イベントからアルカディオンになった理由は?
A:グループメンバーは同じ地域出身。どちらの事業にも地域愛という共通点がある。戦隊ヒーローをつくるのであれば各地域にも波及させようと思い、あわせて南陽市もPRしていきたいという思いもあって、企画にいたった。
Q:企画がうまれるのは難しかったか?
A:アルカディオン自体は難しくなかったが、その前のつながる場づくりの企画はなかなか決まらなかった。アルカディオン企画は早くできたがお金がなく、自腹を出し合ってレッドを作成、徐々に増やしていった。
廣瀬先生⇒ 徐々に増やしていく過程で、県や自治体の補助金を自分達で獲得してきた。あわせて出演で呼ばれる際は出演謝金をもらっている。そのお金を貯めてヒーローを作って運営している。収支管理がしっかりしている。さらに非公認だったキャラクターが、今や市の方でつかっている。これがまちを変えていく力なんです。しっかりした活動をしているから子ども達にも愛されるキャラクターになり、一つのムーブメントとなっている。
◎米部(第3回コンペティション大賞グループ)
お米をエンターテイメントする大人の部活動を目指す。家や仕事以外で活動できる場を作りたくて立ち上げた。自身が米農家ということもあって米に関する活動をすることとした。米のよさを知ってもらう際に、プレゼントできるお米をめざした。商品名を「甘米(あまい)」。米農家の米ぬか、肥育農家の牛糞、果樹農家の廃棄りんごを使ってオリジナルの堆肥を作った。きっとお米も甘くなるはず。米部では甘い俳句も読み聞かせる。1㌔1,500円で販売。3年目くらいに地元中学校から田植え授業の依頼。田植えや稲刈りだけではなく、田んぼの機能や生態系など、授業をさせいただいている。活動のモットーは、自分達が楽しいか、必要とされているか。この条件が満たされなくなったらやめる青年の次の
Q:実際の甘さは?
A:隣の田んぼと比べて1.7倍。あまくなった。
Q:グループができる過程は?
A:最初は2人だったが、徐々に声がけしてメンバーを増やしていった。
廣瀬先生⇒ 今は少なくても活動をする段階で声をかけて増やしていく方法もある。
廣瀬先生⇒ 必要とされることがモチベーションになる。青年がまちづくりをやることは注目を集める。
Q:甘米を拡大生産することは?
A:200キロくらい作って半分は売れる。計算するとわかるが、結構な収入になるが、甘米は他の米をつくる5倍くらいの労力が必要。堆肥づくり、代掻きが倍の手間がかかる上に、米農家にも認められるように、無農薬、無化学肥料、有機栽培で育てている。出荷の際も粒の大きさ、形もレベルを上げているため、面積を増やすと手が回らなくなる。一般的に生産物として作る米としては割が合わない。趣味の範囲だからできるお米。
廣瀬先生⇒ 資金をしっかりして回るような仕組みを作っている。
◎Am遊‘s
ぜんぜん知らないメンバーばかりでスタートしたグループ。女性の多いグループで、親子で楽しめることをテーマに活動した。最初の都市は烏帽子山公園で宝物探し。継続できることを探して、「親子でお菓子の家づくり」を毎年行っている。イベントは参加料をいただいているが、このほかに年間を通してだがしやブースを出店して運営費をまかなっている。またイベントのヒントにもなる。代表は女性。女性の意見は鋭い。女性がリーダーに置いたほうがいい場合がたくさんある。
廣瀬先生⇒ この団体も自己財源を確保。これが大きな特徴。
◎今の時期のアドバイスを。
⇒米部= 最初は人数が少ないので話し合いが煮詰まった。その時に改めてアイデアだししたのが、自分が得意なこと。得意なことを活かすことで企画が前に進んだ。
⇒HOPE= アルカディオンはここにいるメンバーにも手伝ってもらっている。逆に、他のグループの活動も手伝っている。そうしたつながりを楽しめることも大事。
⇒Am遊‘s= ファミレスとか個人宅で会議もした。会議の場所など、意見が出しやすい雰囲気作りも大切。
⇒IGN?= グループだけの話し合いは煮詰まる。ワークショップの場で、他のグループの意見を聞いてみる、アイデアを拝借することもあった。
◎全体的な質問
Q:IGN?から実践資金をかりることは可能か?
A:実践活動資金は確保している。だいたい5万円くらい。それでも足りない場合は、個別に先輩グループにご相談。
Q:米部の作業の管理バランスを教えて
A:農家がメインで作業。連絡取り合って時間をあわせる。自営業なので時間はつくれる。一時間を目処に作業をおこなっている。2ヶ月に1回くらい。日々の管理は仕事の続きで管理している。
Q:過去の大賞グループで、自分達が受賞した理由をどうみているか?
A:IGN?=提案の狙いが、その時のコンペの目的と同じだった。コンペ自体、長く続けて欲しいと思った部分もあり、自分達で運営していくアイデアを考えた。何が求められているかを意識した。
HOPE=企画自体は、微妙な内容。アルカディオンでもっていく。プレゼンの練習を大切にした。他のグループがぎりぎりまで作りこんでいる最中も、プレゼンの練習をした。
米部=とにかく実践を重ね、成果を積み上げたこと。行けるところはいった。
Am遊‘s=大賞はとっていないが、内容は良かったと思う。プレゼン力が弱かったかなと思う。プレゼンはすごく大事。
Q:他のグループの人から意見・協力をもらえるようなサポートは可能か?
A:もちろん可能。グループでできることには限界ある場合、他のグループメンバーや、アドバイザーから意見をもらって。グループにこだわらず柔軟に。他グループの活動を見に行くと、そこからアイデアがうまれることもあります。
Q:企画をつくるにあたって、グループの中でやりたいことがまとまることは難しいとおもうが、アドバイスを。
A:ワークショップに参加できるメンバーが少なく、ワークショップ以外での話し合いが多かった。意見は簡単にはまとまらない。話し合いを重ねることが基本だと思う。ワークショップ以外でも話し合って、その内容は共有して。その中で大事なことが、会議の時間、話し合う内容・目的を最初に決めておくこと。そうでないと、延々と話し合いが終わらない。
廣瀬先生= 大事なこと。みんなの貴重な時間を使っての話し合い。時間を効率的に使って。第1回ワークショップで配った「話し合いの仕方」は後で活きてくる。
- グループワーク(前半出たアイデアをグルーピング)
- Aグループ
- Bグループ
- Cグループ
- Dグループ
- Eグループ
- Fグループ
- 事務連絡【資料「次第」参照】
・次回ワークショップについて
日時:8月19日(土)13時 ~ 20日(日)12時
場所:ハイジアパーク南陽・えくぼプラザ (懇親会:アメリカンヴィレッジ南陽)
・グループ編成について
次回ワークショップまでグループを編成してもらいますが、事前の準備等もありますので、8月9日(水)まで所属グループを決めていただきたいと思います。その時点でまだ決まっていない方は別個に相談会をひらきます。グループが決まった場合は、事務局までご連絡お願いします。
・LINE@にて本事業に関するニュースをお送りします。LINEご利用の方はご登録お願いします(次第の裏面を参照ください)。LINEをご利用ない方にはメールアドレスに同様のニュースをお届けします。ご希望の方は、件名に「メールニュース希望」と添えて、syakyo1@city.nanyo.yamagata.jpまでご報告お願いします。