活動記録レポート
- Activity Reporting -
アドバイス会その①
アドバイス会その①のまとめ
9月10日現在でのチームの企画状況に対してアドバイス。
今回のアドバイス会で、全体に共通するアドバイスとしては、以下の内容があげられます。
- まちづくりはストーリー
企画を行った結果、どのようにまちが変わっていくか。時系列に、興味が持てるようなストーリーをつくること - 企画は具体的に
抽象的な表現では企画の全体像がつかめず、ぼやけたイメージをあたえる。特にデータや目標などは具体的な数値や文言を示して - ターゲットは絞る
”具体的”につながることだが、企画のターゲット(対象者や範囲)は可能な限り絞ること。そのことでアイデアをより具体的に戦略的に詰めることが可能となる - 地域資源を活かす
まちづくりは地域にある資源を活かすこと。そのためには地域資源(モノ、ヒト、コト)をもう一度洗い出し、自分たちが目指す輝きへと磨きあげていくことが必要 - お金が動くまちづくりを意識して
企画をもとに企画が動くような仕組みづくりを意識することが大切 - まちづくりはプロデュース業
まちづくりは本人による実践が大切だが、必ずしも自分たちで完結させる必要はない。自分たちが持っていないスキルを、地域資源(モノ、ヒト、コト)を活用することでより大きな効果を生む可能性がある。
以下、チーム別のアドバイス。
◎キック*オフ
「菊まつりに関心ない」という言葉だけではマーケティングにならない。参加者数が減少しているとか、具体的な数字を書くとプレゼンで評価が高い。マーケティング、ポテンシャルは数字で表現を。「知り合いがいる」といった表現も具体的に。
「帰りたくなるような“ならでは”のある」という表現はOK。実はターゲットはここに出ていて、対象は市から出て行った人なのかもしれない。文化の文字が質が高めている。コンセプトはOK。
チーム名「キック*オフ」は キックと菊をかけているなら、キックを漢字にすべき。説明がないとわかりづらいが、漢字にすると一目で伝わる。
冬の菊というアイデアはOK。もう一ひねりして冬を前面に出して、冬である理由にストーリー性をもたせて。ところで冬の菊、どうする?
戸田会長アドバイス
南陽市のキャッチフレーズの一番最初のワード。大切なところだと思う。菊というと、どうしても地味な感じ。日常的に楽しめるようになるといいかなと。
◎ふぉーかす
U・Iターン者が寂しいというコンセプトはOK。そういう課題がある。U・Iターン者は南陽市に何人いますか?具体的な数を表した方がいい。例えば、200人いるとして、全員を寂しさから解放することは出来ない。そのうちの例えば2割を解放するとしたほうが現実的である。
目標と目的については、U・Iターンが交流促進が上位にあって、そのために場所をつくるという流れ。
ポテンシャル分析はOKなので、事業内容を早めに明確化してください。その中で、例えばU・Iターン者の交流会などをする場合、地元の人との交流もないと意味がない。もちろんU・Iターン者による交流機会も必要ではあるが、田舎がよそ者に冷たいという課題の解決にはつながらない。U・Iターン者がコミュニティに入れないという課題解決もめざすなら、地元の人を意識して。もう一歩すすんだ企画を。
あとは企画への思いをもっとわかりやすくして、主語をそろえたほうがわかりやすい。
戸田会長アドバイス
私もUターン。帰ってきて寂しい思いはわかる。青年教育の場や消防団で地元の一員になったという思いがあった。地域の人とつながりを持てる場を作ってほしい。
◎ドレミファ・どーもっす
コンセプトワークがしっかりしている。マーケティング分析が具体化している。首都圏の具体例があります。ポテンシャル分析の欄にはグループのポテンシャルを書いてね。
目的が「南陽市を軽音楽を通じて魅力的な町にする」、目標は、「音楽に親しむ機会をつくる」なのかもしれない。するとねらいはより具体的に「中高生を対象とした音楽教室を開く」のようになる。どうせなら名称にもっと工夫を凝らして。
中高生にターゲット絞ったのはとても良い。発表を通して、その子たちが将来、いろんなイベントに呼んでもらえるよう、プロデュースするというイメージ。例えば、具体的にグループを3つ立ち上げて、売り込むというストーリーのほうが魅力的で発展性がみえる。まちづくりはストーリー。
南陽バンド連絡協議会のように、地元の資源に着目している点もOK。最終的に多くのバンドができて、軽音楽の文化をつくる。ストーリー性を大切にして。
戸田会長
文化会館があってハードは充実してきており、資源として捉えるのOK。発表会でコンテストなどで次のステップにいけると、モチベーションもある。
◎すっかい
sukkai0910
廣瀬先生アドバイス
タイトルがOK。「宣伝部をつくる」よいコンセプト。ただし、ターゲットがあいまい。不特定多数はだめ。(宮城県のPR動画を例に)賛否両論あるが、ターゲットの中で話題となり、ターゲットを色々な人が見る。
それから動画を作るには結構なエネルギーがいる。全体的に企画書が抽象的なので、もっと具体的に。どのような内容の動画にするか、南陽市の魅力に気がつくような内容であるとか、もっと細かいところまでつめてほしい。
戸田会長
地域行事の情報が届いていない。どうやって発信したらいいかわからない人の需要を一手に引き受けて発信してもらえたら。You tube、ターゲットを絞り込んで。
◎おはよさま
目的や課題意識が明確でOK。で、あるが、その部分と結婚式がちょっとむすびつきにくい。結婚式のどんなところが地域の魅力につながるのかわかりにくい。(ここをつなげるところに少し苦労している)
南陽市に結婚推進係という係があるけど、結婚が行政課題になる時代。この場合、結婚にテーマを絞るのか、地域の魅力発信をテーマにするのかはっきりした方がいい。魅力を発信するために「結婚式」をするというイメージは、やや難しい気がする。もう少しストーリーを明らかにして。例えば南陽のよさを発揮できる結婚式のモデルをつくって、発信するというのならストーリーとしてはつながる。地域密着型の結婚式をプロデュースして、地域の資源にした結婚式をみんなに提案するとか。
戸田会長
結婚式には強烈な思い出。友達がゲートボール場で結婚式。自分自身が思いいれあるところで結婚式ができれば、県外の人もくるので、魅力を知ってもらうことは可能。
◎NEXT50
廣瀬先生
情報発信して知名度をあげるというイメージは多くのグループが持っている。そのことがダメな訳ではないが、それは結局、月並みな考え方ということになる。もう一ひねりがほしい。我々がびっくりするようなものを。みんなに受けるようなものより、特定の人にしかうけないことの方が面白い場合がある。もし動画を作るのならインパクトのあるものを。
皆さんポテンシャルはとても高い。皆さんの資源、地域の資源をしっかり活かせるものを。
ターゲットを35歳ネイティブIT世代と絞ったところはOK。
戸田会長
影響力をもっている動画のポイントを掘り下げて、検討してみては。
◎ZuZuズ
廣瀬先生アドバイス
事業計画のほうが充実している。公園の整備とスポーツ草むしりがあり、この背景に高齢者と子どもというキーワードが入ってきている。事業内容はOK。実際に体験している点もOK、ぜひアピールして。それぞれの事業はいいけど、全体を貫くコンセプトが少し足りない。まちづくりのストーリーを意識して。部品がそろっているけど、ストーリーが少したりない。みんなはストーリーが知りたい。
北見市では真冬に焼肉大会、ものすごい人が集まる。高齢者も集まる。真冬×焼肉のように、かけあわせるものを考えてみて。
戸田会長
子どもと高齢者が公園で楽しくふれあうというイメージは良い。お互いに生きがいを感じられるような場であれば。
◎mottams
廣瀬先生アドバイス
成功報酬型という仕組みは極めて面白い。皆さんもぜひ注目して。お金が動くまちづくりはとても大切なポイント。ただコンセプトがやや抽象的。事業名ももっと具体的に。ラーメンに対してもっとターゲットをしぼったほうがいい。まだ絞れていない。
それからSNSは単なるツール。皆さんは南陽市が情報発信が下手と捉えているようだが、本当にそうなのか?問題はそこにあるのか?このポイントをもう一度考えなおして。魅力があれば宣伝がなくても人はくる。地域の魅力を磨く、魅力をつくるということをもっと意識してもらいたい。
◎金山若者グループ
廣瀬先生アドバイス
全体的なコンセプトはOK。ただ事業内容が少しあいまい。公民館事業とグループ独自の事業の線引きをしっかりしてほしい。公民館は都合よく利用すること。
飲食店がないのは大きな地域課題。交流の場所づくりとあわせて、例えば土日の食堂をつくるとか、明確なコンセプトを作って。もし食堂を考えるのなら、皆さんが食堂をするという発想にとらわれないで。あくまで食堂をプロデュースすることが大事。準備は自分たちでして、地域に調理が出来る人がいればやってもらう。月4回なら4人の人にお願いするとか。皆さんが直接やるのではなく、仕組みをつくることが大切。自分たちで全部するとは考えすぎない。いろんな人を探して。金山地域という一つの集落に対象を絞ったのはOK。